ダイビング

ナチュラルナビゲーションはダイビングをもっと楽しくします

こんにちは!海が大好きな森ちゃんです。

あなたはナチュラルナビゲーションって聞いたことありますか?

プロのガイドは身につけること必須ですが、アマチュアダイバーもできるようになるとダイビングがもっと楽しくなります!

 

ここではダイブマスター講習中の筆者がナチュラルナビゲーションについて解説していきます。

 

ナチュラルナビゲーションとは

ダイビングにおいてナチュラルナビゲーションとは、水中の地形や生物あるいは海底に沈んでいる人工物を目印にしてダイビングルートを辿るするスキルです。

 

プロのガイドの方は通常コンパスを使ってルート取りはしていませんが、ちゃんと目標のポイントにたどり着いてエキジットポイントにも帰ってくることができていますよね。

これは水中の目印を頼りに泳いでいるからなんです。

 

ナチュラルナビゲーションと横文字にすると難しく感じますが誰でも身につけることができるスキルです。

 

というのも、陸上で生活しているとき、毎日の通勤や通学の道順はグーグルマップやカーナビを使わなくてもたどり着くことができますよね。

これは無意識のうちに経路中にあるものを目印にしているからなんです。

あのお店の角を右に曲がる、あのY字路を左に行く・・・なんて具合です。

 

陸上でやっていることを水中でもやるだけ!そう思うと簡単ですよね♪

 

 

ナチュラルナビゲーションができるようになると

ではナチュラルナビゲーションができるようになるとどんなメリットがあるのでしょうか。

ここではアマチュアダイバー目線で解説していきます。

 

ダイビングの自由度が上がる

ナチュラルナビゲーションができるということは、エントリー後に自分でルート取りをして遊び、ちゃんとエキジットポイントに戻ってこれるということです。

つまりセルフダイビングができるようになります!

 

ガイド付きのダイビングよりセルフの方が安くなりますし、バディと一緒に自由に計画を立ててダイビングすることができます。

 

ガイドとマンツーマンであればリクエストに応じてくれることが多いですが、初めて会う人と同じチームだとそうはいかないですよね。

セルフダイビングは仲間うちで見たいものを見に行けるようになるのでダイビングの自由度がとっても上がります♪

 

また、ガイド1人に対して複数人のチームでダイビングする場合、生物を観察したり写真を撮ったりするのにどうしても待ち時間が発生してしまいますよね。

そんなときもナチュラルナビゲーションができれば待ち時間に少し別の場所で生物を探したりできます。
(もちろんガイドとの信頼関係があって目の届く範囲に限りますが)

 

限られたダイブ時間でより多くの生物に会えたら嬉しいですよね♪

 

 

万が一ガイドとはぐれても安全な場所で浮上できる

ナチュラルナビゲーションができれば万が一のとき自分の身を守ることができるかもしれません。

 

というのもガイドとはぐれてしまった場合は自分一人で浮上することになるときがあります。

そんなとき、自分が今いる場所は安全に浮上できるのか、浮上したあと見つけてもらえるところなのか、ということを判断する材料になります。

 

・船の航路になっていないか
・流れが速い場所ではないか
・岩や根が入り組んでいて見つけられにくい場所ではないか

 

そういった地理的特徴を併せて知っていれば、より安全でより見つけられやすい場所で浮上することができます。

 

よく潜るポイントがあればぜひ水中でのナチュラルナビゲーションと地理的特徴を身につけておきましょう!

 

 

ナチュラルナビゲーションのコツ

目印を見つけて水深を覚える

まずは水中で目印となるものを見つけます。

目印はなんでもOKですが、移動したり消えたりしないものにしましょう。

 

・特徴的な岩や根
・人工物(漁で使われていたカゴやロープ、テトラポット、など)
・砂地、ゴロタ
・ドロップオフ地形
・特徴的な色や形の生物(サンゴ、イソギンチャク、など)

 

実際に筆者が目印にしているものの例はこちら


・かつて漁で使われていたカゴ

 


・大きなウミウチワ

 


・珍しい青色サンゴと特徴的な形をした穴

 


・砂地とゴロタの境界

 

とにかく自分で覚えられたらなんでもいいです!

あの岩なんかおにぎりに似てるな~とかでももちろんOK(笑)どんどん目印を作っていきましょう。

 

そして目印を見つけたら水深を覚えます。

 

実際にダイビングするときは、目印の特徴と水深を見て自分が想定しているルートと間違いないことを確認していく感じです。

 

 

目印の特徴と周辺の景色をあらゆる方向から覚える

目印の特徴を覚えるときは一方向からではなく2方向もしくは4方向から覚えるようにしましょう。

なぜなら行ったら帰ってこなければいけないし、どの方向から帰ってくるかもその時々によって異なるからです。

 

東側から見たらおにぎりの形に見えても、西側から見たら周辺の景色と同化して目立たなくなっているかもしれません。

そうなれば目印として機能しないかもしれないですし、周辺と同化してしまうということを覚えていれば近くまで来たと思ったらこまめに振り返って確認しようとなるかもしれません。

 

どんなルート取りをしても目印になるように、特徴はあらゆる方向から確認しておきましょう!

 

 

 

透明度が良くないときに確認する

目印を複数見つけて特徴も水深も覚えたら透明度が良くないときにも確認するようにしましょう。

 

透明度が良くて遠くまで見通せるときに覚えた目印は、透明度が落ちた時に機能しないかもしれません・・・!

このイソギンチャクまできたら鉄枠に向かって泳げばエキジットポイントに行ける!と覚えていても、透明度が悪いときに鉄枠が見えなくなってしまう・・・という感じです。

 

こういったことを防ぐためにも透明度が良くないとき目印はどう見えるのか確認しておくと完璧です!

 

 

わたしは地形を覚え始めたとき春濁りで透明度がかな~り悪かったので、先輩にいいタイミングで濁ってくれたね!と言われました(笑)

 

 

 

まとめ

ここではナチュラルナビゲーションについて解説しました。

これができるようになると縦横無尽・自由自在に海を泳げる感覚がたまらなく楽しいです♪

目印を見つけるのに時間がかかるかもしれませんが、何度も潜るホームポイントがあればぜひ水中の景色も覚えてみてください!