ダイビング

緊急スイミングアセントってどうやるの? 生きるための最終手段

この記事を読むと・・・

緊急スイミングアセントができるようになる!

こんにちは!海が大好きな森ちゃんです。
今日はオープンウォーターライセンスの難関
緊急スイミングアセント(キンスイ)についてお話します。

 

何回やっても途中で息を吸ってしまう・・・
適切な浮上速度がわからない・・・・

 

そんなあなたもこれを読めば大丈夫です。
コツを掴んでライセンス認定までがんばりましょう!

 

緊急スイミングアセントの姿勢

基本姿勢

右手を上にあげ、顔は上を向く

右手と顔を上げ、障害物がないことを確認しながら浮上しましょう。
また、顔を上にあげることで気道が開き、肺の過膨張障害を防ぐことにも繋がります。

 

左手はインフレーターホースを持ち、肩より上でキープ

浮上速度が速すぎるときに、すばやく排気できるようにします。
排気ボタンをいつでも押せるようにしましょう。

 

レギュレーターは咥えたまま

あやまって水を飲んでしまうことを防ぐために、レギュレーターは咥えたままにします。

 

ウェイトは身につけたまま

ウェイトを外してしまうと浮力が大きくなり急浮上する可能性が高まります。ウェイトは捨てずに身につけたまま浮上しましょう。

 

  • 右手を上にあげ、顔は上を向く
  • 左手はインフレーターホースを持ち、肩より上でキープ
  • レギュレーターは咥えたまま
  • ウェイトは身につけたまま

 

緊急スイミングアセントの手順

  1. 緊急スイミングアセントの姿勢をとる
  2. 大きく息を吸う
  3. 「アー」と息を吐きながらフィンキックで浮上する
  4. 水面まで浮上したらオーラルでBCDに給気し浮力を確保する

 

注意点

「アー」と息を吐きながらフィンキックで浮上する

 

最も注意しなければならないことは、絶対に息を止めないこと!

エアが少なくなると息ごらえしがちですが、息を吐きながら浮上しないと膨張する肺の空気の逃げ場がなくなり、肺の過膨張障害に繋がります。

講習では「アー」と教えてもらうことが多いですが、連続して吐き続けるにはかなり細い息にしないと持ちません。蚊の鳴くような音量で吐きましょう。

何度やってもできない、どうしても続かない人は「ア・・・ア・・・」と1秒ごと細切れにしてもOKです。

 

 

浮上速度は1分で18mを超えない速度

 

「浮上速度は1分で18mを超えない速度にしましょう」と講習では言われますが、自分の浮上速度なんてわからないですよね。

目安としては自分が吐く気泡を追い越さない速度をキープします。

ちなみに緊急スイミングアセントは水深9mより浅いところで実施します。水深9mから浮上する場合30秒以上かけなければなりません。結構長いですよね。

講習のときはインストラクターに水深何mから浮上するか聞いて、何秒以上かけなければいけないのか確認してから行うといいですね。

 

 

フィンキックで浮上する

 

ウェイトを捨てたりBCDの空気をそのままにして、浮力で浮上してはいけません。

適正ウェイトで潜っているときにウェイトを捨ててしまえば確実に急浮上します。また、浮上するにつれてBCDの空気は膨張し浮力も大きくなるため、浮上速度が上がります。

急浮上は減圧症や肺の過膨張障害の可能性を高めるため、ウェイトは身につけたまま、必ずBCDから排気しながら浮上しましょう。

 

浮上中に排気する余裕がない人は、浮上しはじめる前にBCDの空気を全て抜いておきましょう。浮上中は息を止めないこととフィンキックに集中した方がより確実です。

 

 

水面まで浮上したらオーラルでBCDに給気し浮力を確保する。

 

浮上したらレギュレーターを口から外し、BCDにオーラルで給気します。

インフレーターホースの排気ボタンを押しながら息をふきこみBCDに空気を入れましょう。フィンキックで上がったときに息を大きく吸い、沈んだときに息をふきこむとうまくいきます。

オーラルでの給気は1回では足りないので数回行います。フィンキックのタイミングと合わせて落ち着いてふきこんでください。

オーラル給気の方法を忘れてしまったときは、陸上で練習しておくといいですね。

 

  • 絶対に息を止めない
  • 自分の吐く気泡を超さない速度で浮上する

 

まとめ

今日は緊急スイミングアセントの方法についてお話しました。

実践することがないのがいちばんですが、万が一のときのために、講習で練習して正しい習慣を身につけておきましょう。

 

実践するのは講習だけになるように、より控えめに・安全なダイビングをしていきましょう!